「ラクビ」の謳い文句は、1700万個の生きた酪酸菌が体内で短鎖脂肪酸を生み出し、腸内環境を整えて痩せる身体に変えてくれるというものです。
確かに腸内環境を整えるのは体にいいのはわかる。でも、それで痩せるって、飛躍しすぎでは?と考えた私。
更に調べてみました。
原材料名
サラシアエキス、麦芽糖、デキストリン、澱粉、ビフィズス菌乾燥原末、酪酸菌、イソマルトオリゴ糖/ゼラチン、キトサン、トレハロース、ステアリン酸カルシウム、微粒酸化ケイ素、リン酸カルシウム
「ラクビ」など痩せ菌サプリのきっかけ
この製品のヒントはこれだと思うの。
太った人の糞便を痩せた人の腸に移植したら、デブスイッチが入ったかのごとく、ブクブクと太りだしたという逸話です。
逸話というのは、失礼かな。報じている記事はこれ!?
この情報により、「デブ菌」なるものが存在するのでは?ということになったわけ
これの逆が証明されれば素晴らしいのにね。
ウンチ移植によって痩せた人がブクブク太ったということは、もともと太った人の腸にあって痩せた人の腸にはなかった菌ということ?
「デブ菌」とはアッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)?
腸内細菌 – Wipedia
ウィキの腸内細菌のページには、「肥満との関係」の見出しがあります。そこにいわゆる痩せ菌の正体がアッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)だという記述があります。
肥満の有無にウェルコミクロビウム門に属するアッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)という腸内細菌が関わっているとの指摘がある。この細菌が少ない人ほどBMI値が高い。痩せた人ではこの細菌が腸内細菌の4%を占め、太った人ではほとんどゼロである。この細菌は腸壁を覆う粘液層の表面に潜んでいる。この細菌が少ないと粘液層が薄くなりリポ多糖が血液中に入りやすいとされる。
アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)についてもWIKIで調べてみると。
基本的にアッカーマンシア・ムシニフィラの存在量を増やすことは、体重減少とその後のより大きな健康上の利点と関連することを示していた。この細菌は通常はヒトの消化管に3-5%存在するが、肥満している場合にはこの比率が低下していることが判明している。この細菌が腸内で繁殖すると、腸の壁の厚さが増し、ムチンが増え、食物が身体に吸収されることが妨げられると考えられている
どうやれば痩せ菌の多い身体にできるかのヒントもありました。
食物の脂肪の種類が、消化器官の他の細菌と比較してアッカーマンシア・ムシニフィラの成長に影響を及ぼすという研究結果があります。
研究者らは、マウスに脂肪の種類が異なる食餌を与えたが、それ以外の点では同一の食餌を与えた研究を行った。一方の群はラードを摂取し、他方の群は魚油を摂取した。11週間後、魚油食を摂取した群はアッカーマンシア・ムシニフィラ及びラクトバシラス属の細菌が増加したが、ラード食を与えた群はアッカーマンシア・ムシニフィラ及びラクトバシラス属のレベルが低下した。
魚油って何?
痩せ菌のアッカーマンシア・ムシニフィラは、fish oilを好むということなのか…
それとも、アッカーマンシア・ムシニフィラはラードを嫌うってことなのか…よくわかりませんが、もし魚油を摂取して痩せ菌が増えるなら、油を魚油に変えて試すのもいいかもしれません。
丸共水産株式会社は、静岡大学農学部応用生物化学科食品栄養化学研究室との共同研究によって、ガンギエイ由来ムチン(GPSM)には腸内細菌のうち「アッカーマンシア ムシニフィラ」をきわめて特異的に増殖させる効果があることを発見。この成果は特許出願中とのことです。
(参考:丸共水産株式会社 http://mkfish.co.jp/)
このガンギエイは、北海道ではとてもポピュラーな「カスべ」のことらしいのね。煮て食べると、特に骨の部分がコリコリしておいしいです。
カスべ食べれば太らなくなるならうれしいけれど、そんなに甘くはないのかな~
サプリメントになって販売されたら試してみたいですね。
いわゆるデブ菌・痩せ菌は存在しない説
別の説によると、私たちが忌み嫌ういわゆる「デブ菌」や希う「痩せ菌」なるものは存在しないかもしれません。
「やせ菌」、「デブ菌」などという表現をみかけますが、正確には、腸内フローラの構成には「やせ型」と「肥満型」があるということです。
関係しているのは「ファーミキューテス門」や「バクテロイデーテス門」に属する細菌の構成比率です。…
え!そ、そ、そ、そうなのか…
つまり、デブ菌を減らし痩せ菌を増やすという表現は、腸内フローラを肥満型からやせ型の構成に変えるということなのね。
多くのデブ菌関連の記事は、このことを踏まえて読む必要があります。
食べないのに太るーーデブ菌のせい?
食べないのに太ってる…そんな人は腸に「デブ菌」が多いかも!?
J-WAVEで放送中の番組『TRUME TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)
腸内細菌の種類は生まれて1年半で決ってしまうそうですが、乳酸菌が少ないエサを食べると増え、ストレスが増えると減ってくるなど、腸内細菌の量はあとからいくらでも増減するとのこと。腸内細菌の種類は決まってしまうけど、やりようによって健康にできる
この番組に出演した藤田先生が書かれた本がこれ。
?
内容は、「腸内細菌のうちのデブ菌(フィルミクテス門)を抑え、ヤセ菌(バクテロイデス門)を応援するような食事を心がける」ことで首尾一貫しているみたい。
おーーー!!
核心に近づいてきたっぽい!
バクテロイデス門とフィルミクテス門
バクテロイデス門の菌は脂肪の燃焼につながり、フィルミクテス門の菌は脂肪の蓄積につながるとされています。
家庭で使用される洗剤や消毒剤によって腸内フローラが変化することが分かった。例えば、頻繁に消毒剤にさらされる子供は、脂肪を蓄積しやすいラクノスピラ科の細菌が多かった。
バクテロイデス門というのは善玉菌を好む日和見菌といわれています。フィルミクテス門というのは発酵食品に含まれている菌や皮膚に常在している菌、土壌菌などです。
腸内細菌は食べ物を分解するときにさまざまな物質を排出します。バクテロイデス門の細菌が食べ物を分解すると排出される短鎖脂肪酸は、腸から吸収されて血液を通じて全身に届けられます。この短鎖脂肪酸が脂肪細胞に働きかけると脂肪の取り込みが止まり、肥満を防いでくれるのです。逆にフィルミクテス門の細菌は食事から取り込むエネルギー量が多く、そのため肥満に結びつきやすいといわれています。
…肥満の人と健康な人の腸内フローラでは大きな違いがある…。肥満の人ではフィルミクテス門の細菌が多く、バクテロイデス門の細菌が少ないことが明らかにされているのです※1。
なんと、バクテロイデス門について探っていたら、短鎖脂肪酸が肥満を防いでくれるプロセスが解明しました。
短鎖脂肪酸が肥満を防ぐラクビ
これを踏まえて、ラクビのサイトを見てみましょう。
ラクビには生きた酪酸菌が1700万個も含まれていて、その酪酸菌が短鎖脂肪酸を作り出し、体に余計な脂肪を溜めこまないようにしてくれるのです。
ラクビの口コミ評判は、あまりいいものではありませんが、酪酸菌を摂り入れて短鎖脂肪酸を血液に載せて全身に巡らせれば痩せる効果があると信じるに足る情報が見つかりました。
運動を併用した場合の臨床試験
酪酸菌を含有する健康食品「LAKUBI」を摂取しながら運動と食事に関するプログラムを実施した場合の効果を評価する臨床試験
酪酸菌は、英語で「Clostridium butyricum(クロストリジウム・ブチリクム)」
Amazonのレビューでは、ラクビで効果がなかった人も多いようです。大幅な減量効果を期待して飲んでみたけど痩身効果を感じなかったというものが主、おそらく期待しすぎだと思います。
ラクビで酪酸菌が腸まで届き、酪酸菌が産出する短鎖脂肪酸が脂肪の蓄積を止めるのだというイメージができれば、肥満型の腸内フローラに逆戻りするような生活習慣を改める努力もしてしかるべき。
腸内フローラに良いこと
ラクビの製品
ラクビの効果が確認できたところで、「ラクビ」の説明を追記しておきます。
ラクビを販売しているのは、株式会社ニコリオという会社です。
『株式会社ニコリオ』会社概要
会社名 株式会社ニコリオ
設立 2004年5月
代表取締役 中上 元弘
資本金 1億円
所在地 〒141-0031 東京都品川区西五反田8-9-5 FORECAST五反田WEST 5F
電話番号 03-6431-8830
FAX番号 03-6431-8967
ホームページ https://corp.nicorio.co.jp/
主要業務 各種健康食品の企画・製造・販売及び健康器具の製造・販売
LAKUBI関連の人気サイト
気になった部分を抜粋すると…
- LAKUBIが科学雑誌『Science』に掲載推されたというのは本当なのか。
- 権威ある科学雑誌や医学雑誌に掲載されたと称してあたかも自社製品の効果が実証された風に見せかける商法
- この腸内フローラダイエットが本当に体重を減らすことを意味しているダイエットとして効果があるのか
- 引用元のScienceの論文「Gut Microbiota from Twins Discordant for Obesity Modulate Metabolism in Mice」(Science 06 Sep 2013)はかなり基礎研究的な内容であり、実験対象としてはマウスを使用しています。
- 人に対する研究や実験の論文は私の調査能力が足りないからかもしれませんけど、見つけることはできませんでした。
気になった部分を抜粋すると…
LAKUBIの口コミ評判をまとめるとこんな感じですね。
- 1ヵ月ほどの短い期間では効果が実感できないことも…
- 3ヶ月〜半年ほど継続して効果を実感できた人が多い
- 食事の量を減らさずに、日常生活そのままでダイエットできる
- 体質改善で体の中から綺麗になれる
- サプリメントの中でもリーズナブルな上に初回は500円で試せるのでお得
全成分を一つ一つ調べた結果、成分に副作用の危険はありませんでした。
3~4ヵ月続けることで、明らかな効果を実感したという方が多い
まとめ
LAKUBI(ラクビ)とは、腸内環境を整えるサプリ。
ラクビで痩せるメカニズムは、腸内環境が良くなれば善玉菌優位になり、腸内フローラの構成が「やせ型」に変わり、それを維持すればダイエット効果があるはず
しかし、五木クリニックの先生によると、このような腸内フローラダイエットが体重を減らす効果があるという研究データは、マウスによる実験によるもので、人に対する研究や実験の論文存在しないらしい。
LAKUBIの痩せたという口コミは、ネット上に実際に見つかるので、「効果がない」とは言いませんが、毎月2,740円(税込)をラクビにつぎ込む前に、食習慣や生活スタイㇽを見直して腸内フローラを整える方法を試してみたほうがいいのではないでしょうか。
腸内環境を良くする情報を使った書籍
ライフプラスの類似サプリ
バイオティックブラストには、特性や機能の異なる14の菌株に由来する100億もの善玉菌を配合しています。
一種類ではなくいろいろな種類のプロバイオティクスを摂取するのは。腸内フローラにとって有益です。
ライフプラスのバイオティックブラストは、科学的データを精査のうえ、特性や機能の異なる14の菌株に由来する100億もの善玉菌を配合しています。消化酵素の正常な働きと代謝エネルギーの産生を考慮して、カルシウムも加えています。
Stabilized Probiotic Blend 550 mg 10 Billion CFU *
安定化されたプロバイオティクスブレンド
- Lactobacillus acidophilus 4 mg 715 Million CFU *
アシドフィルス - Lactobacillus brevis 2.5 mg 715 Million CFU *
ブレビス - Lactobacillus bulgaricus 12.5 mg 715 Million CFU *
ブルガリクス - Lactobacillus casei 2.8 mg 715 Million CFU *
カゼイ - Lactobacillus plantarum 2.1 mg 715 Million CFU *
プランタルム - Lactobacillus rhamnosus 2.5 mg 715 Million CFU *
ラムノサス - Lactobacillus salivarius 2 mg 715 Million CFU *
サリバリウス - Lactobacillus lactis 0.75 mg 715 Million CFU *
ラクチス - Bifidobacterium bifidum 3 mg 715 Million CFU *
ビフィダム →ビフィズス菌 - Bifidobacterium breve 1.5 mg 715 Million CFU *
ブレーブ - Bifidobacterium lactis 1.4 mg 715 Million CFU *
ラクチス - Bifidobacterium longum 3.9 mg 715 Million CFU *
ロンガム - Streptococcus thermophilus 1.5 mg 715 Million CFU *
サーモフィルス - Bacillus coagulans 79 mg 715 Million CFU *
コアギュランス
バイオティックブラストの生産においては、発酵が重要な工程となっています。細菌を発酵させることにより、体内に入るまで休眠状態を保っています。
さらに当社の技術を駆使したカプセルで、胃内部の厳しい環境で死滅させず、善玉菌を最も必要としている腸管下部まで直接送り届けます。その利点はきっと全身で体感していただけるでしょう。
消化器系の改善は、健康な体を作ることに繋がります。
食物繊維の豊富なデイリーバイオベーシックスもあわせてどうぞ!
体のバランスを調整して、より健やかで幸せなライフスタイルを手に入れて下さい!