便秘が原因で肥満になるのか
子どものころから便秘に悩まされ続けてきた私ですが、実感として、便秘だから太るというのは間違いなのではないかと思っています。
腸が健康であっても、食べすぎれば太るはずでは?
この件で面白いアンケートがあるので紹介しますね。
医師の過半数は、便秘では太らないといっている
殆どの医師が述べた見解は、「腸内に排便されるべき便が体内に留まっていると体重が増加する」で、それを「太る」と捉えるかどうかで意見が分かれるようです。
どちらの意見が多かったかといえば、「太らない」と答えた医師が少し多かったということは興味深いですね。
まあ便秘は苦しいので、解消したほうがいいのは言うまでもないですが、痩せたいがために便秘になる生活を改めることなく、緩下剤を飲み続けるという愚行を侵す必要はないことになります。
ただここで気になるのは、少数意見とはいえ、便秘が太る原因だとおっしゃる先生がどんな説明をしているかです。
便秘で太ると語る医師の主張とは
Yerson RetamalによるPixabayからの画像
先ほどのアンケートの結果から、肯定派の意見を抜粋しました。
- 腸が動かないと内臓脂肪が燃えないので。
- 腸内細菌のバランスから明らか
- 新陳代謝が悪くなります。運動不足からの便秘です。
- 太っている人は、便秘の方が多いのかもしれません
- 消化された食物が消化管に長時間滞留することによる
これらの意見を一つずつ検証してみます。
腸が動かないと内臓脂肪が燃えない
?抜粋
腸の運動を促すのは、善玉菌。逆に悪玉菌は、腸の運動を妨げる。
悪玉菌が優勢になる環境では、腸から吸収された栄養分が内臓脂肪や皮下脂肪に蓄積しやすい
腸内細菌のバランス
?腸内細菌と肥満の関係
やせている人の腸内フローラには、肥満を抑える作用を生み出す腸内細菌がすんでいるために太りにくいと考えられる
また、多くの人の腸内フローラを遺伝子解析したところ、腸内細菌の「種類の多さ」も重要な要素で、腸内細菌の種類が少ない人たちのほうが肥満の人が多く、同じカロリーを摂取しても太りやすい
細菌よく耳にする、短鎖脂肪酸の効果のせいなのでしょうね。酢酸や酪酸が増えて腸内が酸性に傾くと、悪玉菌が減るとも言われています。
新陳代謝が悪くなる
これについては、根拠が見つかりません。新陳代謝が落ちる原因について解説したサイトを見つけたので紹介しますね。便秘を何とかすれば新陳代謝がよくなるというのは、イメージだけのことかも?
?要点
老化によって筋肉量が落ちてしまい、基礎代謝が落ちてしまい、体温も下がってしまうと体の働き全体が鈍くなってしまい、新陳代謝も落ちてしまう。
それが、新陳代謝が悪くなる原因
新陳代謝を高めるには、
- 運動で筋肉をつける
- 十分な睡眠をとる
- お風呂で身体を暖める
便秘になると新陳代謝が落ちるというのは、本当に新陳代謝が落ちるという意味ではなく、身体から便と一緒に排出すべきものが排出されないで腸に滞るという意味なのですね…おそらく。
消化された食物が消化管に長時間滞留する
腸にたまった重さの分の体重は多くなりますが、それは当たり前。
でも、腸に不要物を貯めることは、体重の増加だけでなくもっと深刻な影響があるようです。
滞留した便から生まれる有害物質
ウンチの中には、消化された食べ物のカスだけではなく、腸内細菌やその死骸、腸壁からはがれた細胞などが含まれるそうです。
それらウンチとなって出ていくべきものが、出ていかないのが便秘です。便秘になると、その滞留した便から身体に悪いものが発生して、身体に悪い影響を与えます。
その悪いものが何なのか気になりますよね。
?内容
便秘は、腸内にうんちが長期間溜まった状態ですから、私達の腸内細菌に悪い影響を与えます。うんちがエサとなって、クロストリジウムなどの悪玉菌が増殖します。
そして発ガン物質、発ガン促進物質、アンモニア、硫化水素などの有害物質や、おならの元となるガスを発生させます。だから便秘の時のうんちは、臭いのです。
そして便秘が続くと、それらの有害物質はどんどん腸壁から吸収されて、血液中をめぐります。肌荒れや様々な病気にもつながると考えられています。
またこんな恐ろしい情報もあります。
?抜粋(腸で発生する22の有毒物)
フェノール、カダベリン、アガマチン、インドール、硫化水素、クレゾール、ブチル酸、ボツリヌス菌、腐敗菌、ウロビリン、ヒスチジン、アンモニア、マスクリン、メチルメルカプタン、インジカン、メチルガーデニン、インドエチルアミン、硫化ログロビン、プポマトロピン、ペンタメチルエンダミン、ノイリン、セプシン等。
排泄されなかった糞便は腐敗し発酵し汚染物質となって血管に入り込み血毒症を引き起こす。
具体的に起こりうる病気として
- 心臓の活動を弱め、ストレスを与える
- 皮膚に出て、シミや肌青症の原因となる
- かんせん、肝臓斑、しわ、その他顔面の諸症状を引き起こす
- 肺を刺激して後に呼吸不全の原因となる
- 脳に出て、精神面の機能妨害をし、もうろくの原因にな
- 関節に来て関節痛や硬直をおこす
- 筋肉に出て、筋力不足や疲労が進む原因となる
- 若さを奪い、健康を損なわせ、年齢よりも早く老け込ませる
この内容は、このほかに情報が見当たらなかったのが気になりますが、少なくとも便秘が健康と美容によくないことは間違いなさそうです。
まとめ
便秘で太るのは、悪玉菌優位の腸内バランスにより脂肪を貯めやすくなるためだと思われます。
そのためにできることは、乳酸菌やビフィズス菌などを多く摂り入れ、善玉菌の餌となる食物繊維やオリゴ糖を食事に含め、ストレスのない規則正しい生活をし、適度な運動も欠かさないといった努力が役に立ちそうです。
そして、今回わかったことは、腐敗した腸内の滞留便から発生する有害物質が、健康を損なうことがあるということ。
痩せるためには、食事を減らすことが一番手っ取り早いのですが、小食になることで腸内では悪玉菌が増え続け、腸の動きが妨げられることで便秘になります。
先ほど紹介したこのサイトには、こうあります。
便秘とは、「腐ったものを腸内に溜めた状態」|ウンチから、腸内環境がわかる!|大鵬薬品
食べないと、うんちの材料が不足して便秘になりがちです。すると悪玉菌が有害物質を発生させ、血液中をめぐると、身体はそれを排除しようと働きますから、本来の働きであるエネルギー代謝が落ちて、痩せにくい身体になっていくという報告があるのです。ダイエットをしているつもりが、不健康になって、おまけに痩せにくい体質を作ってしまうのだとしたら、元も子もありません。
このように、腸の滞留便から発生した有害物質が悪影響を及ぼすようになります。
その結果が、
ニキビ、肌荒れ、シミ、しわ、早い老化
それだけでも女子にとっては大問題です。
そして、いつか大病につながるのだとしたら、たかが便秘と侮ってはいけないなと思いました。
もしも、先ほど言ったような便秘対策を十分に行っても、便秘が解消されないのなら、医師に相談したほうが良いそうです。
腸洗浄をしてくれるクリニックや、断食道場もありますが、まずは自力で腸環境を整えていきましょう。
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