- ココアフラバノールの血圧への影響
- 株式会社 明治と東京医科大学との共同研究
- カカオフラバノールのサプリ一覧
- 「機能性表示食品」
- 健康効果を得るには600㎎?
- コールドプレス(非加熱圧縮)オーガニック チョコレートパウダー
- ライフプラスの血圧サプリ
海外の情報で、高血圧症患者の血圧低下に役立つかもしれない食品として、以下のものがあげられていました。
この興味深い情報は、厚生労働省が、医療関係者に向けて情報を載せているサイトの中の、「海外の情報」というページに書かれていたものです。
医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
?内容
研究結果から、ココア、にんにく(英語サイト)、魚油(英語サイト)(オメガ3脂肪酸)、亜麻仁(英語サイト)、緑茶や紅茶(英語サイト)、プロバイオティクス(英語サイト)、ハーブとして用いたローゼル(学名Hibiscus sabdariffa)などの食物やサプリメントが高血圧症患者の血圧低下に役立つことが示唆されています。
しかし、これらの製品が血圧を低下させることを示すエビデンスは限定的なものであり、血圧に対する製品の効果はわずかです。高血圧症の治療に使用される薬剤の効果と同等の効果を有することが示されたサプリメントはありません。
この中で特に惹かれたのはココア
ココアの血圧低下作用をもっと詳しく調べると、ココアのフラバノール成分が影響しているらしいことが分かりました。
そこで、フラバノールに関して血管機能を調節する機能に関する資料がないか探してみました。
ココアフラバノールの血圧への影響
カリフォルニア大学デービス校
栄養・内科学部 教授
Carl L. Keen
Carl L. Keen の研究グループは、4つの主要な分野に焦点を当てています
- 胚および胎児の発達に対する食事の影響。
- 遺伝子栄養相互作用の研究;
- 食事が酸化剤防御システムと細胞の酸化的損傷にどのように影響するかの研究;
- 血管疾患の発症と進行に対する食事の影響
?内容まとめ
フラバノールとは
フラバノールはフラボノイドの一種で、天然のポリフェノールであり、緑茶、ココア、赤ワイン、ブドウ、イチゴ、ライチなどの食品や飲料に豊富に含まれている
フラバノールの作用
フラバノールは心血管系機能を健康に保つ作用が明らかにされてきている
ココアが血管機能改善に有用
われわれや他の研究グループはフラバノールを高含有するココアが血管機能改善に有用であることを示したが、なかにはフラバノール含有量が低かったり吸収されにくかったりするような製品などがあり、すべてのチョコレート製品が有用であるということを意味するものではない。
この権威ある研究グループは、フラバノールを高含有するココアが血管機能改善に有用と示唆していますが、条件として、吸収されやすいフラバノールで含有量が十分あるチョコレートに限定されます。
株式会社 明治と東京医科大学との共同研究
「カカオポリフェノール摂取による健康リスク(高血圧、高血糖、高コレステロール)の変化に関する研究」
この結果から、カカオの健康促進効果は確かにあるらしいということがわかりましたが、具体的には、どの製品を選べばいいのでしょうか。
カカオフラバノールのサプリ一覧
「機能性表示食品」
森永製菓「カカオ90スティック」
一本当たりあたり30mg配合
明治チョコレート効果95%
ちなみに、明治チョコレート効果95%は、カカオポリフェノール含有量:2088mg(1箱60g当り)となっていますが、ポリフェノール=フラバノールではなく、
ポリフェノール>フラボノイド>フラバノール なのです。
別の資料によると、カカオのポリフェノール成分の中で最も多く含まれて
いる (-)-epicatechin(エピカテキン)はポリフェノール類のうち、フラバノール類に分類されます。ですから、苦いチョコレートがおいしい人なら、お菓子ではあっても効果はないとは言えません。
この他、カカオポリフェノールのサプリもあります。
CAJURIサプリ ココアカプセル カカオポリフェノール サプリ [ ビタミンC ビタミンE パントテン酸 配合 ] 360カプセル
1日量として カカオポリフェノールを150mg(目安量として)配合
カカオに血圧を下げたりする効果があるとわかると、どれくらいのカカオポリフェノール、或いはフラバノール、エピカテキンを摂取すると、健康効果が表れるか、知りたくなるのではないでしょうか。
健康効果を得るには600㎎?
最近になって600 mg程度のカカオポリフェノール(日本の公定法)を摂取した試験で血圧に良い結果が出たとの報告があります(大澤俊彦 第20回チョコレート・ココア国際栄養シンポジウム2015年)
ヨーロッパのチョコレートメーカーが、カカオポリフェノール(カカオフラバノール)を1日に200 mg摂取すると、正常な血液循環に役立つことを示す証拠(血管を弛緩させる一酸化窒素の発生を促すことにより、血圧を低下させ、血流を改善、心臓疾患のリスクを低める働きがある)を欧州食品安全機関(EFSA)に提出
4週間、1日に、5 gのカカオ分72 %のチョコレートを5枚(150 kcal)摂取してもらった結果を分析したところ、血圧の低下が認められたが、体重やBMIなどに影響はなかった。また、脳由来神経栄養因子(BDNF)が上昇したことから心血管のみならず、認知症予防の可能性も認められた、と報告されています。摂取したダークチョコレートには、総ポリフェノール約600 mgが含まれていると報告されています。(第20回チョコレート・ココア国際栄養シンポジウム)
カカオフラバノールを一日200㎎摂取することが必要だとすると、森永の「カカオ90スティック」一本では足りないということになります。
カカオポリフェノールが600㎎必要とすれば、「CAJURIサプリ ココアカプセル」の1日摂取量150㎎では足りないということになります。
では明治のチョコレート効果95%ではどうでしょうか。
60gのチョコに2088mgのカカオポリフェノールが含まれているというのが確かなら、
一日に600㎎摂取するのに17.24gのチョコを食べればいいことになります。
それなら一個5gのチョコを4枚食べれば十分ですね。
下の画像は、大容量800gのチョコレート効果95%、アマゾンで3000円ほどで購入できます。
カカオ、チョコレートの健康効果については、以上のような調査結果が提出されています。チョコレートが大好きな人にとっては、うれしい研究結果ですね。
砂糖や脂肪分の多いチョコレートをたくさん食べるのは、かえって体に悪いですが、多少苦いチョコレートを我慢して食べるのは体にいいことかもしれません。
私は72%でも86%でも十分おいしいと感じるのですが、夫は苦いのが嫌なようであまり食べません。
あなたはいかがですか?
コールドプレス(非加熱圧縮)オーガニック チョコレートパウダー
最後に、カカオポリフェノール含有量表示はないものの、生カカオ使用、非加熱で作られたチョコレートパウダーをご紹介します。日本製のカカオ製品はまだ多くないですすが海外製で探すと、パウダータイプやカカオニブはいろいろありますね。
ナダタス オーガニック 生カカオパウダー(チョコレートパウダー)
ペルー産の生カカオを使用したオーガニック カカオパウダーです。カカオの栄養と風味がそのまま活かせるよう、コールドプレス(非加熱圧縮)して作られています。
チョコレートの原料でもあり、健康サポート成分としても人気のカカオ。ロースト(加熱)したカカオに比べ生のカカオには、若々しさを保つポリフェノールやカテキン、ビタミンEなどが多く含まれていることで知られています。その他にもマグネシウム、鉄などのミネラルや食物繊維も含有。
NAVITAS NATURALSオーガニック カカオパウダー 454g
魅惑的で豊潤な香りを兼ね備えたこの食物はカテキンやエピカテキンなどの抗酸化物質、マグネシウム、鉄分、カルシウムなどのミネラル、また、テオブロミンやPEAなどを含む素晴らしい食品です。質の良いペルー産の非常になめらかで味わい深いカカオパウダーです。素朴で森の香りを彷彿とさせる、上質なカカオパウダーを是非ご堪能ください。
カカオの素晴らしい恩恵を得るためには高温で加熱したり、乳製品や白砂糖、飽和脂肪酸などと一緒に高度に加工されない方が好ましいといわれています。カカオ豆はコールドプレス(非加熱圧縮)されると、カカオバターとカカオパウダーに分離します。この製造過程において、細心の注意を払い、温度を上げすぎることなく、丁寧にカカオパウダーへと仕上げられていきます。有機JAS / USDA
ライフプラスの血圧サプリ
あいにく、ライフプラスには、血圧を低下させる作用を明示したサプリメントはありませんが、血液の循環を良くするNOを産出するアルギニンを主要成分のサプリメント「サーキュレーションフォーミュラ」があります。
製品番号 6133
価格:¥4200
IP: 20.85
さらに、冒頭であげたお薦め成分のうち、魚油(オメガ3系脂肪酸)とプロバイオテクスのサプリはあります。
魚油(オメガ3系脂肪酸)
プロバイオテックㇲ