- 妊活女性の栄養摂取量(平均値)
- 若い女性の不足している栄養素は?
- エレビットに配合された栄養素
- エレビットに含まれない不足栄養素
- 葉酸の過剰摂取の危険性
- 妊婦に危険な食品添加物
- 天然100%無添加 葉酸サプリメント
- 参考にしたサイト
- 妊娠しやすい体になるには
- 不足すると影響が出る栄養素
- まとめ
妊活サプリという言葉を時々耳にします。これは、妊活中の方や妊娠中の方に、不足しやすい栄養素を補充する目的で作られるものです。
最近よく目にする妊活サプリとして、いくつか紹介しましょう。
この中から、今日取り上げたいのは、産婦人科医 推奨No.1エレビットです。
サイトの情報によれば、「2019年10月 (株)カンター・ジャパン調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療科、不妊治療科194名」とあり、産婦人科医 推奨No.1に根拠があるとわかったからです。
その前に!!
エレビットを調べる前に、まずは、日本の若い女性の栄養状態について先に知っておくことにしましょう。
妊活女性の栄養摂取量(平均値)
厚生労働省が発表している情報から、妊娠可能年齢の女性の栄養状態を調べてみましょう。
これは、(1人1日当たり平均値)です。
この数字と、国が基準としている推奨量と比べてみたいと思います。
?栄養素の摂取基準値を抜粋
エネルギー 1750~2200㌔㌍
(妊娠初期+50、中期+250、後期+450、授乳期+350)
タンパク質 50g (中期+10、後期+10、後期+25)
資質 エネルギー比率 20~30%
飽和脂肪酸 7%以下
n-6系脂肪酸 8g (妊婦、授乳期は9g)
n-3系脂肪酸 1.6g (妊婦、授乳期は1.8g)
炭水化物 50~65%
食物繊維 18g以上
ビタミンA 700µgRAF(後期+80µgRAF、授乳期+450µgRAF)
上限値2700µgRAF
ビタミンD 5.5㎎ 上限値100㎎
ビタミンE 6.0㎎ 上限値650㎎
ビタミンK 150㎎
ビタミンB1 1.1㎎ (妊婦+0.2、授乳期+0.2)
ビタミンB2 1.2㎎ (妊婦+0.3、授乳期+0.6)
ナイアシン 12㎎NE (授乳期+3)
ビタミンB6 1.2㎎(妊婦+0.2、授乳期+0.3)
ビタミンB12 2.4㎎ (妊婦+0.4、授乳期+0.8)
葉酸 240㎎(妊婦+240、授乳期+100)パントテン酸 4㎎ (妊婦5、授乳期5)
ビタミンC 50㎎
ナトリウム 600㎎
カリウム 2600㎎以上 (妊婦2000、授乳期2200)
カルシウム 650㎎ 上限値2500
マグネシウム 270~290㎎
リン 800
鉄 10.5㎎ (妊娠初期+2.5、中期・後期+15.0、授乳期+2.5)
亜鉛 8㎎ (妊婦+2、授乳期+3)
銅 0.8㎎ (妊婦+0.1、授乳期+0.5)上限値11
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マンガン 3.5㎎
ヨウ素 130㎎ (妊婦+110、授乳期+140) (妊婦の上限値2000µg)
セレン 25㎎ (妊婦+5、授乳期+20)
クロム 10
モリブデン 20~25 (授乳期+3)
ビオチン 50
若い女性の不足している栄養素は?
栄養素を一つ一つ、推奨量と平均摂取量を比較して、不足栄養素を探してみました。
エネルギー※ 若い女性の平均摂取量は1694㌔㌍で、これは身体活動量が少ない人の推奨量1750㌔㌍さえ満たしていません。おなかが大きくなると必要摂取量は、+450になりますから、少なくとも、妊娠したらエネルギー量を多くとるようにしないといけません。
食物繊維は、平均12gですが、推奨量はその1.5倍です。
ビタミンAは、平均425μgRAFですが、推奨量は700μgRAFで、275μgRAFも不足しており、妊娠後期ではさらに80μgRAF、授乳期には450μgRAF増やす必要があります。
ビタミンB1は、平均摂取量が0.75㎎ですが、 妊娠中は1.3㎎必要で、0.55㎎不足です。
ナイアシン※は、平均摂取量が11.9㎎NEでほぼ推奨量ですが、授乳婦の推奨量15㎎NEを満足していません。
ビタミンB2※は、平均摂取量が1.05㎎でやや足りない程度ですが、妊娠時1.5㎎、授乳期1.8㎎の推奨値には足りません。
ビタミンB6は、平均摂取量が0.93㎎ですが、 妊娠中は1.4㎎、授乳期は1.5mg必要で、全然足りていません。
葉酸は、平均摂取量が227㎎で、 非妊娠時の240㎎には近い量を摂れていますが、妊娠中はさらに240mcg増量の必要がありますから、妊娠したらサプリメントなどで補う必要が生まれます。
パントテン酸は、平均摂取量が4.8㎎ですが、推奨量は9㎎で、約半分の充足率です。
カルシウムは、平均摂取量が420㎎ですが、 推奨量は650㎎で足りていません。230㎎増やしましょう。
マグネシウムは、平均摂取量が190㎎ですが、 推奨量は270~290㎎で足りていません。100㎎増やしましょう。
鉄は、平均摂取量が6.4㎎ですが、 推奨量は8㎎、妊娠初期は10.5、中期・後期は、23㎎、授乳期10・5㎎になっています。中期・後期にはサプリメントが必須かもしれません。
亜鉛は、平均摂取量が7.1㎎ですが、妊婦の 推奨量は10㎎で足りていません。
銅は、平均摂取量が0.98㎎ですが授乳期には不足になります。
ヨウ素は、平均摂取量が95µgですが、 推奨量は130µg、妊婦は240µg、授乳期270µgになっています。妊娠たらサプリメントで補助したほうがいいかもしれません。
※非妊娠時にも不足
※妊娠時に不足
※授乳時に不足
こうしてみていくと、妊活女性は、妊娠する前からすでに栄養不足だということがわかります。
妊娠を望むなら、栄養不足から抜け出し推奨値に近づけることから始めるのが妊活の第一歩なのではないでしょうか。
さて、先ほど紹介したエレビットで栄養不足を解消できるのでしょうか。
エレビットに配合された栄養素
水溶性ビタミン
葉酸 800μg、ビタミンB1 1.3mg、ビタミンB2 1.5mg、ナイアシン 12mg、ビタミンB6 1.4mg、ビタミンB12 2.8μg、パントテン酸 5.0mg、ビオチン 50μg、ビタミンC 100mg
脂溶性ビタミン
β-カロテン7,200μg、ビタミンD7.0μg、ビタミンE6.5mg
ミネラル
カルシウム125mg、マグネシウム100mg、鉄21.5mg、亜鉛7.5mg、銅0.9mg、マンガン1.0mg
配合された栄養素は、推奨量を満たすものですね。特に不足の見られないビタミンD、ビタミンE、ビタミンB12、ビタミンC、銅、マンガンも配合されています。
医師がエレビットを推奨するわけ
医師が妊活中の不足を心配する栄養素は、以下の通り
(参考:葉酸と妊娠の関係って?産婦人科医が教える妊娠しやすい体づくり )
エレビットには、以上の栄養素を完全に凌駕しており、さらに、葉酸の働きを助けるビタミンB6とB12はもちろんのこと、12のビタミンと6のミネラル、合計18種類がバランスよく配合されています。
妊活中にふさわしい栄養成分の量
さっきの厚生省のサイトと重複しますが、大塚製薬のサイトに、20代女性の低栄養の問題を扱ったページがありました。
厚生労働省の調査によると、20歳代の5人に1人以上がBMIが18.5を下回る「やせ(BMI <18.5)」の状態であると報告されています。
エネルギー摂取量不足
野菜の摂取量 平均220.8g/日(「健康日本21」での目標値は350g/日)
鉄 6.2mg/日(推奨量6~10.5mg/日)
カルシウム 405mg/日(推奨量は650mg/日)
食物繊維 11.5g/日(目標量は18g以上/日)
エレビットに含まれない不足栄養素
エレビットは妊活サプリとしてほぼ満点サプリといっていいですが、残念ながら、若い女性に絶対的に不足している食物繊維とヨウ素が含まれていません。
ライフプラスのデイリーバイオベーシックスは、水溶性5.5g不要性2.0gのあわせて7.5gの食物繊維を含みます。
ヨウ素を150㎍を含み、妊娠時の推奨量240µgを満たします。
またエレビットの葉酸は、合成的に作られたグルタミン酸型の葉酸です。だからよくないという意味ではありませんが、ライフプラスの葉酸は天然型、葉酸塩833mcgDEFが含まれていて、500mcgの葉酸を摂取できます。
葉酸の過剰摂取の危険性
大量に投与した1日15mgの葉酸(所要量の40倍)実験でも、はっきり葉酸の過剰摂取が原因の症状が出たデータがないので、基本的には摂取量の上限値である1日1mgを上回らなければ、問題ないことになっています。
(参考:健康・栄養フォーラム – 葉酸に過剰摂取の危険性は?)
もう一つの情報として、
葉酸塩 | 海外の情報 | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
?
一部の専門家は、葉酸の高用量※摂取が、神経に不可逆的な影響が生じるまでビタミンB12欠乏症を「隠す(mask)」かもしれないことを懸念
高用量の葉酸補充が前癌病変の進行を早め、大腸癌や場合によってはその他の種類のがんのリスクを増加させるかもしれないという懸念
葉酸塩とビタミンB12との間の代謝上の相互作用に基づいて、FNBはサプリメントや強化食品として市販されている葉酸塩の合成型(すなわち葉酸)に対するULを設定した。
食物由来の葉酸塩の過剰摂取による有害作用は報告されていないため、FNBは食物由来の葉酸塩に対するULは設定していない。ULは、医師の指示のもとで高用量の葉酸を摂取している人には該当しない。
※19歳以上の人の高容量とは、男女、妊娠非妊娠を問わず1000µg以上
エレビットの葉酸は、800µgなので、過剰投与には当たりません。しかし、ほかのサプリメントを併用していて、それにも合成葉酸が含まれる場合、過剰摂取の危険があります。
妊婦に危険な食品添加物
気になったので、妊活中、妊娠中の女性に、気を付けてもらいたい添加物について書き加えておきます。加工食品やし好品、サプリメントには、多く摂ると有害なものがあり、単体では安全とされていても組み合わせると有害なものなどもあります。
詳しい資料はこちらです。
?抜粋
コンビニ弁当、インスタント食品の様な「手軽」が売りの食べ物は、添加物のデパートです。動くのも辛い時期があると思いますが、これらの「手軽」が売りの食品は避けてください。その理由として…
・胎児が正常な状態で発育しない。(奇形児として産まれる可能性がある)
・アレルギー持ちで産まれる可能性が高まる。
・染色体の異常が原因で、流産になる可能性がある。
気になる方は、添加物の表示ラベルの読み方を学びましょう
添加物表示について
天然100%無添加 葉酸サプリメント
食品添加物や合成原料を使っていない葉酸サプリって、本当にあるのかしら…と、アマゾンで探してみたらありました。
アメリカの信用できるメーカーに製造を依頼しているそうです。
『葉酸メニーミックス60粒入』送料込み¥3,980
参考にしたサイト
産婦人科医 前田裕斗先生(【経歴】 日本産婦人科学会専門医 2013年 東京大学医学部医学科卒業 2013年 川崎市立川崎病院勤務 2015年 神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科 2018年 国立成育医療研究センター産科フェロー )が監修しています。
妊娠しやすい体になるには
妊活中はバランスの良い食事が大切ですが、不足分はサプリメントで補ってもよい
冷えは妊娠しにくくなるので、 季節を問わず冷え対策が大切( 特に、おなか回りや下半身などは温める)
不足すると影響が出る栄養素
葉酸
胎児の正常な発育に欠かせない栄養素で、妊娠中には非妊娠時の二倍の量が必要です。 そのため厚生労働省もサプリメントでの葉酸摂取を奨励しています。
妊娠初期に形成される神経系の正常発育に葉酸は不可欠で、神経管閉鎖障害※の先天異常を予防するのに妊娠前からの積極的な補充が必要
また赤血球の形成を助ける作用もあるので、貧血の改善や赤血球の形成にも必要な栄養素
※神経管閉鎖障害:妊娠の4~5週ごろに胎児の神経管がうまく形成できない状態。無脳症や脊椎が二つに分かれる二分脊椎のような障害を起こすことがある
鉄分
鉄分が不足すると、
- 貧血(子宮の血流も悪くなる)
- 赤ちゃんの体重増加が緩慢になる
- 早産になりやすい
ビタミンC
鉄分の吸収をよくする
鉄分の体内吸収率を高めるために不可欠
特にほうれん草や小松菜など野菜類の鉄分はそのままでは吸収されず、ビタミンCの働きでようやく体に取り込まれるくらいです。
亜鉛
赤血球作りに欠かせない
受精卵の細胞分裂を助ける働き
カルシウム
お母さんの摂取量が足らないと、赤ちゃんはお母さんの歯や骨からカルシウムを取ろうとします。
妊娠中に不足すると胎児や母体に影響ができる栄養素に関しては、食事に気を付けて不足しないようにする必要がありますが、葉酸などは食事からだけでは、必要な量を摂取するのは難しいと言われます。
まとめ
妊活中、妊娠中に、不足しがちな栄養素を、サプリメントを利用して補充するのはよいことです。でも日頃からバランスの良い食事をして、栄養素の不足がない人には、妊活サプリは必要ありません。
またやみくもに、サプリメントを幾種類も摂った場合は、気を付けないと過剰摂取になる危険性もあります。
ライフプラスのデイリーバイオベーシックスを飲んでいる方は、葉酸など必要な栄養素が不足している心配はありませんが、このサプリには鉄分・リン・カリウム・ナトリウムは意図的に加えていないため、鉄の必要摂取量が多くなる妊娠中や授乳中には、アイアンプラスをプラスするのがお薦めです。
ライフプラスのアイアンプラス
製品番号 6031
価格: ¥2900
IP: 16.50